否唯なしに。

否唯なしに。

否唯なしに。

オブラートに包まれたくない彼女

彼女の曰く、

 

「オブラートに包まないと言えないくらいだったら、最初っから口に出すな、気持ち悪い。

そもそも、直接的な表現を避けなければいけないのは、赤の他人とか、目上の人間とかに対して、角が立たないように相手の非を伝えなきゃいけない時くらいだろうが。

なんでお前"なんか"に、私との関係性を気遣って、遠回しに、当たり障りのない発言をされなきゃいけないわけ?

私はそんな薄っぺらい関係を"お前"と築いてきたつもりはないし、その程度の関係だとしか認識できないなら、その関係は大して重要な関係じゃないから、さっさと辞めてしまえよ。

こっちだって馬鹿じゃないんだから、言わんとしている真意と、その意図まで透けて見えるんだわ、"だから"、気持ち悪いんだよ。心底気持ちが悪い。反吐が出る。

本当にオブラートに包もうと思っているなら、相手に本心が透けないように、もっと上手くやれや、それができないなら二度と"思わせぶりな"言い方をするな。

もし、仮に、皮肉としてそれを言っているなら、皮肉でしか私に意見が出来ないなら、お前には私に意見をする権利がないも同然だと言うことをさっさと理解しろ。

 

私はお前が言うことなら真摯に受け止めて、時には我が身を反省し、時には大いに議論を交わして、有意義にそれを消化するだけの覚悟がある。お前とはそういう関係性を大事に築いてきたと思っている。

それなのにお前ときたら中途半端なオブラートで自分の言いたい事をこれ見よがしに包んで人の神経を逆撫でするかの如く、いや、逆撫でする方法で呟きやがる。

 

 お前が私との関係性を過小評価していることが何より残念でならないし、私がその程度の付き合い方しかできていなかったという事実に烙印が押される事が、本当にやるせない。

 

だから、オブラートに包まないと言えないような事は、最初っから口に出すな。

 

言いたいことがあるなら、はっきり言いやがれ、馬鹿野郎。」

 

 僕から言わせれば、類は友を呼ぶかの如く、彼女もほぼ同じような手法で人と会話しているひとでなしのように思えてならないが、それを身内でやられるのが彼女にとってはどうしても許せない事らしい。

 

 

おわり。